2012-01-01から1年間の記事一覧

鉛筆ドローイング(落水荘)

建築学科一年次の課題で制作。2007年。鉛筆のみでF.L.Wright『落水荘(fallingwater)』の平面図を表現。

courtyard -人間の裁判所の提案- (設計演習)

建築学科四回生時制作。2010年。簡易・家庭・地方・高等裁判所合同庁舎の提案。敷地は京都四条河原町交差点南東角。 裁判員制度が導入され、司法の場に市民が迎え入れられた現在、司法を支える空間である裁判所もそれに合わせて変化するべきではないか。 市…

劇場を観る劇場 -岡崎公園小劇場- (設計演習)

建築学科三回生時作品。2009年。京都岡崎公園の一角に建つ小劇場の構想。 京都岡崎公園は観光客や学生、親子連れやイベントに訪れる集団、タクシー運転手など、様々な人々が訪れる場所である。通常、「劇場」という場所は、「劇場に行きたい人々」だけが訪れ…

ARが向かう先は真っ白な街か?「Google Glass」を見て思ったこと

少し前に(といっても3ヶ月以上前だけど)、Googleが「Project Glass」を発表した。メガネ型端末を装着することで普段の生活の視野内にARを映す、とても未来感あふれるプロジェクトである。 しかし、この動画が発表されるとすぐに、ARに気を取られ前方不注意…

矢内原伊作「ジャコメッティ」

矢内原伊作「ジャコメッティ」(みすず書房)を読んだ。場面展開が多いわけでもないのに、まさに目の前にアトリエの光景が浮かんでくるような臨場感と面白さがあったが、一番印象に残っているのが以下の場面である。 アネット夫人はどうしても近代音楽の価値…

詳細を共有しないことで価値を共有できるコミュニケーション

昼間、「ピクニックの定義とはなにか」という疑問について少し話し合った。「外でみんなでごはんを食べることことだ」「なら食事をしなければピクニックではないのか」「じゃあ、外をみんなで歩くことだ」「なら食堂に行くために屋外をみんなで歩いているの…

自分が使っている手帳に、いくらの値段をつけるか

ふだんモレスキンの手帳を使っている。 その手帳の表紙をめくった最初のページには、失くして誰かがそれを拾ってくれた時に、「ここに届けて下さい」という住所とともに、「届けてくれた人に対する謝礼の金額($)」を書く欄がある。その次のページには個人…

二項対立タイプの適正検査にうんざりする

就職活動真っ最中である。 その中でよく「適性検査」と呼ばれる検査を受けることがある。 その中身はある言葉の対義語を答えろとか原価と定価と利益の計算とか、いわゆる一般常識テストというやつである。正直、どうみても自社で作ってるわけでもなさそうな…

自分にとってはなんでもない、誰かの誕生日について

別に僕が今日誕生日なわけではない。誕生日をネット上で高らかに宣言するような性格でもない。 最近facebookで「友達」が増えてくるにつれて、毎日のように画面の右上のところに「今日は◯◯さんの誕生日です」的なメッセージが出るようになった。クールキャラ…

自分を表現するということについて

「記憶」とは主観を含んだ「記録」である。記録(情報)に主観を加え、分析をし、表現し、記憶は作られる。 最近、記憶がなくなってきた 最近記憶が無くなってきた。誰も情報に主観を与えず、ただ受け取るだけなのである。記録は記憶にならず、ひとつひとつ…

手帳の使い方の話

数年前に大学生になって、バイトを初めてから手帳というものを使うようになった。それまでは多分脳内で把握できる分の予定しか入らない人生を歩んできたのだと思う。バイトが始まるとシフトが何日の何時から何時までとかいうのがたくさん入るから手帳を買わ…

伊藤計劃「ハーモニー」を読んだ

伊藤計劃「ハーモニー」を読んだ。ストーリーはわりかしありきたりな気がしたけど、内容はすごく面白い、というか興味深かった。 卓越した医療福祉技術・情報技術によって健康な身体を完璧に維持し、みんながみんなの身体を社会的リソースだととらえることで…

メロディコールという、余韻のあるコミュニケーション

夜、友人の携帯電話に電話をかけたところ普通の「プルルルル」という音ではなく、まるで子守唄のような穏やかな曲とともに小鳥のさえずりが聞こえ、やがて「ただいま電話に出ることができません」というメッセージが発せられた。 メロディコール なかなか素…

昔の人間と今の人間を同じ生物ととらえていいのか?

生物は進化していく。 環境に対応してその身体を徐々に変化させていき、今ある姿になっていった。 まったく姿を変えない種もあるらしい。ミミズなんかはかなり昔から今の姿のままであると聞いたことがある。たしかにミミズなんかはほとんど土の中にいて、今…

ポスター掲示的な年賀状

新年。辰年。 今年は本当に久しぶりに紙の年賀状を書いた。お世話になった人たちに。 出来和えのものですましてしまったけれど、来年からは手作りデザインのものにしてみるのも悪くないかもしれない。知性とセンスが問われる。例えば辰年だったらどんなもの…

「猿の惑星」をいまさら初めて観た感想

昨日の夜中に初めて「猿の惑星」を観た。 まあ一番ラストのネタバレは知ってたので別に「えええええ!?」的なことはなかったけど、やっぱりそれなりに面白かった。 とりあえずクスっときたのは、猿たちが「猿芝居はもううんざりだ」とか「見ざる聞かざる」…

劇場版「けいおん!」を観てきた感想

今日遅ればせながら映画「けいおん!」を観た。 正直アニメの一期も二期もほとんど見てない。なんというか、途中で飽きてしまったのである。こういういわゆる「日常系」のアニメはどうもそこまで性が合わないみたいで、途中でもーいーやってなってしまう。け…

「英雄」から「役割」、そして「道具」へ。ヒーロー像の変遷をまとめてみた

以前授業でまとめたヒーローについての話。 ヒーローは「英雄」とか「主人公」とか訳されるが、とりあえず一般的に「ヒーロー」として捉えられるキャラクターについて考える。 ヒーローが「英雄」であるか「人間」であるかということから見ていくことが出来…