エレベーターの中でのふるまいが苦手

自分はエレベーターという密室空間がかなり苦手で、あの場所ほど「あらゆる行動に最新の注意を払わなくてもいいのに払わないとなんか変な気分になる」場所はないな、と思っている。

 

乗るときからすでにその居心地の悪さは始まっていて、こちらが上司とかを含めた複数人であるときに、自分はどの順番で入ればいいのだろう、というのがわからない。これが新卒1年目です、みたいなときなら(古臭いスタイルではあると思うけど)とりあえず一番に入って中で「ひらく」ボタンを押さえておけばいい、という感じなのだけど、4, 5年目という中途半端な立場になるとどうしたもんかと思う。1年目の後輩に続いて入ると上司よりも先に乗り込んでしまう感じが変な感じするし、最後に入るとエレベーターの中で上司の前に立つことになる(自分は取引先に行くことが多く、最後エレベーターで見送られるシーンがあるのだけど、その際にこちらもエレベータの中から挨拶するときに自分が先頭に立つかたちになってしまう)。

 

他にも、自分の勤務先は、複数の会社が入居しているビルのワンフロアにあるのだけど、わりと下の方のフロアなので、「たくさんの人が乗っているエレベーターから最初に降りる」というシーンがよくある。このとき、奥の方に乗っていて他の人に道を開けてもらいながら降りると、その人たち、およびその間「ひらく」ボタンを押さえてくれている人に会釈でお礼をしながら外に出るかたちになる。ただ、そのエレベータに自分が最後に乗り込んでドアのすぐ前に立っている時。この時は別に「ひらく」ボタンを押してもらわなくてもすぐに外に出れるのだけど、それでもボタンの前にいる人はなぜか押してしまう。自分がボタンの前にいる立場だったら押してしまう。この場合、会釈する間もなくエレベータの外に出てしまうので、なんか自分がお礼も言えないヤツになってしまったかのような居心地の悪さがある。

 

あと、自分の目の前でエレベータのドアが閉じそうになってて、「このタイミングで「ひらく」ボタン押しちゃうと、すでに乗ってる人の足止めをしてしまって申し訳ないな」みたいな思考になって、ちょっとボタンを押すタイミングを調整する、みたいな。たぶんビルごとにそのタイミングは異なるので、ある程度の熟練を要する。

 

最高に嫌なのが、自分が途中の階からエレベータに乗りたいときに、ドアが開いたらすでにほぼ満杯状態になってて「あ、どうぞ」と言って自分は乗らずにそのまま行かせてしまうアレ。別に機械の定員的にはまだ乗れるんだけど、なんかここからさらにねじ込むのはちょっと。。という感じでやってしまうし、他にもやってる人をしょっちょう見るのだけど、アレほどムダな数秒間もなかなかあるまい。最近ビジネスマンたちが大好きなAIとか使って「こんだけ人が乗ってるときは次の人が乗らない場合が多いからここは止まらずにスルー」みたいなのやってほしい。

 

みたいな居心地の悪さがあって、エレベーターは好きじゃない。というよりなんか「もうちょっといい具合に進化しろよ」という気持ちが強い。デカい会社のエレベーターとかだとモニターがついてるやつとかあるけどそんなの別にどうでもいいし。単純に居心地をよくしてほしい。

 

なんなんだろうな、あの居心地の悪さは。