映画『君の名は。』観てきた感想

映画『君の名は。』を観てきた。

誰かと一緒に観てしまったが最後、異性だろうが同性だろうが結婚したくなるという危険な前情報があったので念のため一人で観に行った。周りはカップルばっかだった気がするけど、この人達みんな結婚するんだろうか。

 

一人で思い立って一人で予約して一人で観に行った。

 新海誠作品はこれまで「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」「星を追う子ども」「言の葉の庭」を観た記憶がある(だいたい全部?)。で、正直なところ新海誠作品はもう観なくてもいいかな、と思っていたところ、知り合いに「あんまり新海誠っぽくない。シュタゲ好きならアリなのでは」と言われたので行ってみることにした。

 

感想(ネタバレ若干ある)

概ね感想は下のツイートに集約される。

結構面白かった。実はこれまでの作品を観てて、「新海誠は30分より長い映像だとキツいんじゃないか」と思っていたんだけど、ちゃんと観てて面白い長編作品ができた、という感じ(上から目線感あるけど)。これまでで一番商業作品感あるので、そのへんもしっかり品質管理されてたのかもしれない。

 ヒロインの三葉ちゃんは可愛いし、風景は(岐阜/長野にこんな場所あんの?って感じだけど)すごい綺麗だし、てっしーはいいヤツだし、入れ替わりの描写はなんかもぞもぞしちゃう感じで良かった。 なにより黄昏時(片割れ時)のシーンはすごいよかった。始まりと終わりの唐突感と背景の太陽の美しさがマッチしてとても強烈なシーンになってた。

あと最後のシーン、秒速5センチメートルを観た自分にとっては、「出会うの?出会わないの?」とハラハラする感じだった。知り合いには「新海誠っぽくない」と言われたけどとんでもない。これまでの新海誠の作品をなぞりながら、「こうなってほしかった」と思ってたことが色々と叶ったような作品に思えた。

 

 気になるとこ

けどまあ気になる部分もいくつかあって。

個人的にすごい気になったのは「思い出せない」描写の軽さ。「君の名前は?」と名前を尋ねる映画タイトルにもあるように、主人公とヒロインがお互いのことを思い出せなくなる、というのがこの作品の重要な要素なのだけど、そこの設定と描写がめちゃくちゃ甘いと思った。まず「思い出せなくなる」ことの理由とかは一切説明されないし、「あれ、思い出せない。。?」みたいな描写もあまりないので、そもそも「入れ替わってる間のことは忘れてしまっていく」という設定そのものを観てて忘れてしまう。なので、瀧くんがスケッチを頼りに三葉ちゃんを探しに行くシーンで「いや高校の名前でググれば一発やろ、なんのためのスマホ。。」とか思ってしまった。そもそもなんで瀧くんは彗星の事故忘れてたの?

個人的には「思い出したいけど思い出せない」ことの苦しいシーンとかも描いてほしかったなあ。シュタゲ映画『負荷領域のデジャヴ』で紅莉栖が嗚咽してたシーンはそういうのすごかったと思う。

 

もうひとつ気になったのは音楽。音楽自体は良かったんだけど、RADWIMPS(というか野田洋次郎の声)の主張が激しすぎて、すごく商業臭を感じてしまった。。オープニングで、地上波アニメのOPみたいにラッド音楽が流れる数分間があったけど、なんか「無理やり聴かされてる」って感じだった。アレ必要やったんかなあ。。

とは言え、観終わったあと近くにいた女子たちが「音楽チョー良かった!」って語り合ってたから単に好みの問題だと思う。

 

あと、正直「結婚したくなる」前情報は何やったんや?ってくらいそういう感情芽生えなかったのだけど、一人で観に行った効果が出たということやろうか。そんなシーンあった。。?

 

ところで

ところで、劇中、瀧くんと三葉ちゃんは同い年ということになってたけど、入れ違いは3年ズレていたので、実際には三葉ちゃんが3歳年上ということでしょうか。それすごい燃えるよね。。