「風立ちぬ」を見た。まるでPVみたいだった

風立ちぬ」を観た。ネタバレになるかもしれない。

一言で言うと、すごくよかった。今回は一人で観に行ったが、正解だった。観終わった後にじんわりした感じに包まれて、泣いてないのに泣いてるような変な感じになって帰った。男のロマン(?)みたいなものが随所に感じられた。

映画よりもPVに見えた

総じて、映画というよりもPVみたいな印象を受けた。長い、けどあまり長さを感じさせない映像。ひとつには、場面の切り替えが多かったことがあると思う。PVでよくあるような短いシーンの連続(フラッシュバック?)(秒速5センチメートルの最終話みたいな)の、それぞれのシーンが長くなったような感じ。一人の人物の伝記みたいなものなのに、どこか群像劇みたいなものに見えた。もう一つは、バックグラウンドの説明がほとんどなかったこと。飛行機の設計という、非常に専門的な話をしているにも関わらず、それを説明しすぎないことで、リアルさが増す。菜穂子さんの手紙の内容は一切描かれなかったし、主人公が最後にどうなったかもわからないまま、割と唐突に物語は終わる。余韻がものすごい映像だった。

ところどころ今までのジブリ作品のシーンのパロディみたいなものもあったので、そういうのがとてもアイキャッチになってた(墜落して回収された飛行機は明らかにラピュタの地上に落下したロボット兵とダブっていた)。それにしてもやっぱりジブリは風になびく服や髪の表現が本当にいきいきとしてる。

それはともかく

何よりも一番は、結婚のときの菜穂子さん。今までのジブリで一番綺麗だったんちゃうかと。