ザ・ピアノエラ2015を鑑賞してきた
今週、めぐろパーシモンホールで行われたピアノコンサート「ザ・ピアノエラ2015」に行ってきました。
http://thepianoera.com/
土日の2日間開催され、それぞれ演奏者が異なるのですが、土曜日のだけ行ってきました。なぜなら土曜に演奏する3組のうち、2組が以前コンサートを聴きに行ってお気に入りだったからです。(日曜日は海外の演奏者ばかりで、知らん人しかいなかった)
感想
演奏順は「haruka nakamura PIANO ENSEMBLE」「高木正勝」「阿部海太郎」の順。最後の阿部海太郎以外はよく聴きますし、コンサートにも行ってお気に入りでした。
haruka nakamuraは最初しっとりしていて、後の方で盛り上がる感じの構成でした。盛り上がり始めてからはさすがでしたが、最初の方の構成は、じゃっかん退屈だったかも。。というより、めぐろパーシモンホールのような大きな箱でやるのに向いてない感じだったのかも。以前sonoriumの小さなホールでひっそりと聴いたときは、本当に音楽が空間を満たしている、という感じだったのだけど、今回はちょっと大仰過ぎたのかもしれないです。パーカッションの人の音の多彩さは前のコンサートと同じく印象に残りました。ドラムを竹ぼうき(?)で叩いているの、この人しか観たことがないんですが一般的なんでしょうか。
高木正勝は9月にコンサートを聴きに行ったばかりでまだその余韻が残ってました。(そのときもめぐろパーシモンホールだった)
そのときほどメンバーが多くなかったですが、相変わらず意味不明なすごさでした。ピアノを弾いてる、というより踊ってる。やっぱりgirlsが途中で入りましたが、いつ聴いても違う音楽です。演奏者も笑顔で、音楽の楽しさが伝わって来る。高木正勝のコンサート行った後は、めちゃくちゃピアノが弾きたくなる。楽譜なんか見ずに。
最後の阿部海太郎はいままで聴いたことがなかったですが、「東京藝大、同大学院、パリ第八大学」という経歴を観て正統派のピアノ音楽なのかな?と思っていたのですが、とんだゲテモノでした。(良い意味で)
まずいきなり工作台がステージに現れたかと思ったら、白衣を着た男性がそこに立ちます。で、阿部海太郎本人が後から現れて10人ほどのアンサンブルで演奏するのですが、その間白衣の男性がお絵かきや工作しながらそれを映写機でステージ背後のスクリーンに映していく。(マジックランタンと呼ばれる技法らしいのですが、初めて聞きました。確かに魔法みたいにスクリーンの絵が切り替わっていってました)
音楽自体はわりとキャッチーなメロディーが多い感じがしましたが、スクリーンが強烈すぎて音楽が頭に入ってこないというか、スクリーンと一体になってよくわからんけどなんかすごい、という感じのパフォーマンスだったように思います。曲もいつ終わっていつ始まってるのかよくわからん感じ。(阿部海太郎本人も「曲がいつ終わるのかよくわからないと思うので、拍手とかもみなさんお好きなタイミングでどうぞ」とか言ってた)
パーカッションの人の笑顔がめっちゃ素敵だった。
ピアノコンサート初心者の自分にとっては地味に難易度高いコンサートだった感じですが、やっぱりこういうところで素敵な音楽を聴くのはたまらないので、定期的に行きたいです。